動き出す予防医療 体質の違い生む遺伝情報
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yomiDr(ヨミドクター) 2015.05.21 UPDATE
(2015年5月21日 読売新聞より) 遺伝情報が予防医療に役立つと言われてもピンとくる人は少ないかもしれません。 学校で習ったことを少しだけ思い出してください。遺伝の主役は、DNAという物質です。DNAはA、T、G、Cで表される4種類の分子がひも状に並んだ長い分子で、この4種類の分子(4文字)の並び順が遺伝情報になっています。 この遺伝情報が予防医療に役立つ理由を簡単に説明しましょう。
遺伝子の構造を文字に例えてわかりやすく説明してくれています.
が,「予防医療」に関連するという意味ではもう1つ付け加える必要がありそうです.
人の体質や性格が,生まれついた遺伝子によるものなのか,生まれてからの環境による物なのか,医学界では長〜い間議論されてきました.
結論は,やっぱり「両方」です.
最近は,エピジェネティクスという,この記事のATGCよりもさらに小さなレベルでの研究が進んでいます.
様々なストレスや環境物質などの環境影響から,作動していなかった遺伝子の機能が動き出すということがわかってきています.長年医学の中では「遺伝子派」と「環境派」が闘ってきましたが,環境が遺伝子に影響するということも,遺伝子によって決まっている人の性質がその人の置かれる環境に影響しているというのもどちらも本当であることが分子のレベルでもわかってきています.
生まれたときから全てのことが決まっていることほどつまらないことはないですよね.やっぱり生まれてから自分の人生はどんどん変えられるという方が私は好きです.
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