近藤尚己

東京大学 大学院医学系研究科 健康教育・社会学分野 保健社会行動学分野 准教授 医師 社会疫学者

あくまで平均の話、というのを念押すあたり、好感が持てます。

どんなことにも「ばらつき」がる。ばらつきを無視して、「女はXXだから」「男はXXだから」「血液型がABの人は・・・」などと決めつけると、偏見の始まり。社会や組織も適材適所で行きたいですね。

一点気になったのは、「米国人は・・」のくだり。米国は移民の国なので、とても「ばらつき」が大きく、平均をとって解釈すると少々乱暴な議論がうまれそう。米国の多くの統計が、白人、アフリカ系、ヒスパニック、アジア系などと分けて示されているのはこの理由からです（この「人種」の分け方にもいろいろある、という実態もありますが）。

日本に住んでる日本人の脳と、米国に住んでる日本人の脳の違いなんか興味深い。