EU当局、子宮頸がんワクチンの安全性評価を開始

健康・予防

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favicons?domain=mocosuku MOCOSUKU 2015.07.22 UPDATE

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(2015年7月15日 MOCOSUKUより) 欧州連合(EU)の医薬品規制当局である欧州医薬品庁(EMA、ロンドン)は7月13日、子宮頸(けい)がんワクチン(HPVワクチン)の安全性をより明らかにするための評価を行うと発表した。有害事象(ワクチンとの因果関係がはっきりしないものも含めた副作用)の報告が集まっているデンマーク当局の要請によるものだが、欧州医薬品庁は今回の安全性評価について「子宮頸がんワクチンの効果と危険性のバランスに疑問を投げかけるものではない」と強調している。子宮頸がんワクチンの有害事象は日本でも報告されており、政府は積極的な接種の呼びかけを中止している。

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伊藤ゆり

大阪医科大学 研究支援センター 医療統計室 室長・准教授 博士(保健学)

がんを予防するためのワクチン接種により、健康被害が引き起こされることは、非常に残念なことです。かなり少ない頻度だとしても、その方やご家族にとっては耐えがたい悲劇です。しかし、このワクチンにより引き起こされたことなのか、そうでないのか、きちんとデータを蓄積する仕組みを作り、正確に判断できるようにすることが重要です。それにより、政策としてこの事業を進めていくべきかを決めたり、被害に遭われた方への十分な補償体制を整えたりすることが可能となります。日本では副反応が起こった方のことが大きく報道され、そちらばかりがクローズアップされがちとなり、厚生労働省としては積極的に接種を推進しないことになりましたが、きちんと副反応の頻度が把握できる体制を整備して欲しいと思います。公費を投じて行う健康事業は評価体制を整えてから行うことが大切だと思います。

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