がん情報を読み解く⑥ ネット検索 - がん情報を読み解く
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朝日新聞デジタル(アピタル) 2015.09.09 UPDATE
(2015年9月8日 朝日新聞デジタル(アピタル)より) インターネットを用い情報を収集する際、多くの方は、Google(グーグル)、YAHOO(ヤフー)といった検索エンジンを使われていると思います。 しかし、検索用語によっては、数万に及ぶ結果が表示される場合もあり、実際に閲覧できるサイトはおのずと上位に表示されたものになると思います。検索結果順位がどのように決められるか(アルゴリズムと呼ばれています)は、検索エンジンごとに異なり、また、有益なサイトが上位表示されるよう常に修正がかけられています。基本的には、実際に数多く利用されていること、数多くのサイトからリンクされていることなどと言われています。しかし、がん医療情報において、これらの検索結果を参考にする際にはいくつかの注意が必要です。
症状があって病院にかかる前であれ、既に診断がついたあとでも、医師には聞けなかったことや、他にも治療法がないかなど、インターネットで自分の病気について調べることが多いと思います。
この記事にあるように、インターネットを使って利益を得ようと、上手に検索ワードにかかるよう仕込むことは容易な戦略です。中立的、学術的に構成されていそうな内容に見えても、最後の方まで読むと、もっと症状を軽くするには…とか、副作用なく自分でできる治療とは…などと赤太文字のリンクがあり、つい押してみると、怪しげなサプリメントなどの広告が出てきたりします。
まさに、弱者につけ込むような手段で、ぜひ皆さんも参照しているサイトが信頼できるものか、吟味して取捨選択するようにしてください。
また、本当に気になることはインターネットだけに頼らず、ご自身の主治医の先生に相談できることがよいと思います。セカンドオピニオンとして、他のドクターの意見を聞くことも有用でしょう。
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前田 由加
インターネットの情報収集は、手軽ですが、その情報が正しいものかを見極める力をつけることが大事ですね!
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