飲み忘れ、服薬中断…「残薬」年間500億円分にも 医療費のムダどうする?
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産経ニュース 2015.11.24 UPDATE
(2015年11月18日 産経ニュースより) 自宅に飲み忘れなどの薬が大量にたまる「残薬」。多くの種類の薬を処方されて適切に服用できない人だけでなく、自己判断で薬を中断する人もいる。医療費が無駄になるほか、きちんと服用しないことで症状が悪化し、さらに薬が増えるという悪循環もあり、各地で対策が進められている。
自宅に大量にたまる「残薬」についての記事です。
ここでいう残薬とは、処方箋に基づき調剤された薬が、飲み忘れや自己判断での服薬中断により、自宅に多量に残っている状態のことを指しています。
この問題の対策に奈良県大和郡山市では「節薬バッグ」と名付けたバッグを患者に配布し、自宅にあるすべての薬を持ってきてもらうように患者に呼びかける取り組みを行っている、という内容です。節薬バッグ、ネーミングもバツグンですね!
薬剤師の皆様は、一度は患者さんの残薬を見て、ため息をついたことがあるはずです。日本は医療費の自己負担割合が少ないこともあり、患者さんの薬に対するコスト意識が低いとよく感じます。薬はタダではありません。
薬剤師は、薬がなぜ余ってしまうのか?を患者さんからよく聞き、適切な処方で、必要な薬を必要な人に、必要なだけいきわたるようするアプローチを強めていかないといけないと思います。また、患者さんのコスト意識に対するアプローチももう少し必要なのかもしれません。
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くまこー
薬は、最後まで飲まなきゃと思いつつも、ついつい飲み忘れてしまいます^^;
あとは、記事の本文中にもありましたが、飲みにくいものはどうしても避けてしまいがちです。
特に、私は漢方薬が苦手なので、1回飲んでやめてしまった事もあります_(._.)_
そんな苦い経験を活かし、その後は「粉」ではなく、「粒」で処方していただくようにしています。(吸収率は粉の状態に比べて下がってしまうかもしれませんが、飲まないよりかはよいかと思い・・・)
「薬はタダではない」
この言葉を忘れないようにします!
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松下綾
薬剤師 医科学修士
コメントいただきありがとうございます!
まずは、本当に無駄な部分がどこなのか、考えてしっかりと薬剤師が仕事をしていきたいと思います!
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柿崎真沙子
名古屋市立大学大学院医学研究科医療人育成学分野 講師 博士(障害科学)
残薬、我が家にもあります・・・。2週間分ぐらいでしょうか?休日に遅く起きてしまった時など、ついつい飲み忘れてしまうことがある結果、処方量を調整してもらっても常に2週間分くらいの残薬はあります・・・。非常時に医療機関にいけなくなったら・・・と思うと、これくらいの残薬は確保しておきたいなと思ったり。
とはいえ、この記事の問題はそれとはまた異なる部分だと思いますので、飲み忘れや重複処方を防ぐために薬局などからの積極的なアプローチ、待たれますね。
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