高齢者の視力や聴力の低下に気づいていますか?
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朝日新聞デジタル 2015.12.07 UPDATE
(2015年12月7日 朝日新聞デジタルより) 岩手県にある大船渡病院での3日間が先日、終了しました。計10時間にわたる感染症のレクチャーに加え、コンサルテーション(診療方針について専門とする医師に相談すること)が5症例と濃厚でしたが、研修医の先生方は最後まで息切れすることなく(当直などを除けば)ほぼ全員参加をいただきました。 貴重な戦力を解き放ってくださった各科スタッフの先生方に御礼申し上げます。ありがとうございました。
毎日一緒にいる訳ではなく、一ヶ月や数ヶ月に一度会う医療者だからこそ気づける高齢者の「聴力低下」、「視力低下」に関する記事です。
私も家庭医をしながら、ご高齢の方を診療する時には、先月との違い、一年前との違いを意識しながら診察をします。
顔の色や頬のこけ具合、表情、ひげの伸び具合、身なりなどなどです。
小さなケガで受診をしたとしても、実はそれが目が見えていない、耳が聞こえていないことのサインであることもしばしばあります。
耳垢を取ったり、補聴器を用意したり、白内障の手術をオススメしたりすることでもう一度社会との繋がりを取り戻し、とても若々しくなられる方達もたくさん見てきました。
感覚器の障害は、「主観」によるため、自分でも気づかないことも多く、気づいたとしてもなかなか周囲の人にわかってもらえないことも多いです。
けれど、それがコミュニケーションの障害に繋がり、周りとの壁が生まれてしまったり、大きな事故につながる原因となることもあります。
もちろん、中には様々な理由から視力・聴力の改善を望まない方々もいらっしゃるので、ご本人やご家族と相談をしながらになることもありますが、
あれ?なんかいつもと違うぞ?と思った時には、一度視力や聴力などご本人でも気づきにくいところの確認をしてみるのは大切な視点だと私も思います。
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