禁煙治療の保険適用、20歳代に拡大検討…厚労省
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yomiDr(読売新聞) 2015.12.25 UPDATE
(2015年12月24日 yomiDr(読売新聞)より) 厚生労働省は、たばこをやめられないニコチン依存症の治療について、保険適用の対象を20歳代にも広げる検討を始めた。 病気の減少で最大350億円の医療費削減が見込めるという。来年の診療報酬改定からの運用を目指している。
禁煙治療の保険適応の範囲を広げようという検討が始まったようです。
禁煙したいけれど、止められない人は禁煙外来に行って薬を使うことで止めやすくなります。この禁煙治療の保険適応は2006年から始まりました。しかし患者側、医療機関側双方にいろいろな条件が付けられ、これを全て満たしていないと保険が使えず全額自費負担になります。また、禁煙治療後に再びタバコを吸い始めた場合、再度保険を使って禁煙治療をするには前回治療から1年以上たたないといけません。こうした厳しい制限がついているのは何らかの大人の事情があるのでしょうが、タバコを吸っていた期間が短い若いうちに止める方が健康への悪影響も少なくなるので、この検討が実現するといいですね。
しかし、どうせならもう一歩踏み込んで欲しいところです。それは未成年の喫煙の問題です。未成年での喫煙は健康への悪影響が強いことから法律で禁止されています。しかし未成年の喫煙者は保険を使って禁煙治療をすることが認められていません。違法である未成年の喫煙者はいないとの建前かもしれませんが、本来最も救わなければいけない未成年の喫煙を見過ごすことになりますので、是非未成年でも保険を使って禁煙治療を受けられるようにして欲しいものです。
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