「1日1万歩で健康になる」は大きなウソだった
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東洋経済オンライン 2016.01.19 UPDATE
(2016年01月12日 東洋経済オンラインより) 新しい年を迎えて、今年は運動を始めよう!というビジネスパーソンも多いはず。中でも人気なのが、ウォーキング。今や、健康のために歩く人は、全国で4000万人ともいわれる。しかし、「健康のために」と始めたウォーキングが、実はあなたを病気に導くものだったとしたら……。 15年に及ぶ追跡調査で、「健康のいい歩き方・悪い歩き方」を突きとめ、『あさイチ』『おはようニッポン』『たけしの家庭の医学』などメディアでも話題沸騰の医学博士が、あなたがついやってしまう「やってはいけない」ウォーキングについて明かす。
東京都健康長寿医療センター研究所の青柳先生による記事です。青柳先生は、群馬県中之条町で、65歳以上の住民5000人を対象に、24時間365日の生活行動データを15年にわたって収集・分析し、身体活動と疾患との関連を研究しています。多くの論文を書かれていますので、この記事のいくつかは論文に基づくものだと思います。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=Nakanojo
しかし、「『1日1万歩で健康になる』は大きなウソ」というのは、かなり言い過ぎなタイトルです。「ウォーキングで病気になる」というのも言い過ぎです。1日1万歩のウォーキングで健康になった人はたくさんいますし、科学的根拠も数多く報告されています。「激しい運動で動脈硬化」というのも、この記事では知人の男性の話を例に挙げているだけで、その科学的根拠は示されていません。「朝のウォーキングはよくない」というのも、やや言い過ぎです。確かに脱水の危険性はありますが、しっかり水分補給をして、低血糖を防ぐための多少のエネルギー補給があれば、朝のウォーキングも決して「避けるべき」ものではないと思います。長寿遺伝子サーチュインの話も出てきますが、これもまだ仮説段階なので、「そうかもしれませんね」という程度で読んでいただくのがよいかと思います。
青柳先生が主張されていることを、誤解なく伝えるならば、「ただ歩けばよい」というのは簡単に考えすぎで、「運動強度を高めることも忘れてはいけない」ということだと思います。そのため、ただ単に「時間をかけてゆっくり歩く」のではなく、「中強度の運動を20分おこなっていれば、1日8000歩で十分」ということになるのだと思います。
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くまこー
>『1日1万歩で健康になる』は大きなウソ
ビックリなタイトルで、心臓がどきどきしてしまいました(-_-;)
でも、先生のコメントを読んで一安心!
簡単に踊らされては、いけませんね^^;
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