電子お薬手帳、患者側の閲覧拒否で算定不可-厚労省方針に不満の声も

健康・予防

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favicons?domain=www.cabrain 医療・介護情報CBニュース 2016.04.02 UPDATE

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 原則2年に1度の診療報酬の改定が行われた1日、全国の医療機関や薬局では、新たな医療費による窓口業務が始まった。薬の服用歴などを記載する「お薬手帳」に関しては、スマートフォン(スマホ)の専用アプリ...

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雜賀智也

薬剤師、メディカルライター、MPH

4月からは、お薬手帳を持参すれば、薬局での負担金が減額されることになりました。
薬局では、薬歴管理指導料(お薬の服用法の指導と服用歴の記録)として500円が設定されています。

今回の診療報酬制度の改定で、2回目以降に同じ薬局にお薬手帳を持参すれば、薬歴管理指導料が380円に減額になります。
つまり、1割負担の方では10円、3割負担の方では40円の減額です。
このように、金銭的メリットから、お薬手帳を普及させて、かかりつけ薬局を浸透させることが今回の改定の目的でした。

しかし、記事では、電子版お薬手帳について課題があることを指摘しています。

電子版お薬手帳の場合、薬局が患者のスマホなどの端末を見ずに確認できるシステム(クラウドで患者アカウントを閲覧)の利用を原則としています。
一方で、こうしたシステムを導入していない薬局では、患者さんにスマホを見せてもらうことになりますが、もし「スマホを見せたくない」と患者さんが拒否した場合はどうなるか。
薬歴管理指導料そのものが算定できなくなるそうです。

これでは、「電子版お薬手帳を持っているけれど見せたくない」というのが、一番金銭的メリットがあるということですね。
今後も、議論すべき問題だと思います。

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