高齢ドライバーの事故は20代より少ない 意外と知らないデータの真実(市川衛)
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Yahoo!ニュース 2016.11.24 UPDATE
10月、11月と高齢のドライバーによる交通死亡事故が相次いで報道されています。 実際に統計上、高齢ドライバーによる死亡事故の件数は増加しているようです。 でも考えてみると、いま日本では急速に高齢化が進んでいます。それとともに65歳以上の人口が増えているわけですから、事故の件数が増えてしまうのはある意味で当然のことです。 では高齢化の影響を除いた場合、高齢ドライバーによる事故は増えているのでしょうか?
テレビや新聞では高齢者、特に認知症の方が起こした事故がよく報道され、免許の返納や認知症の検査をどうするべきか、地域での公共交通をどうするべきか、といったことも議論されています。
この記事は、「本当に高齢者は事故をよく起こすのか?」をデータに基づいてわかりやすく説明しています。高齢者の事故が増えているというデータに対しては、高齢者の人口が増えていることを考慮してデータを考えないと、誤解が生じてしまうこともわかりやすく示しています。
マスコミで取り上げることが増えてことと、その事件・事故が増えていることとは別の問題であるということは、少年犯罪の件数などと同じようなことかもしれません。
健康や医療に限らず、国の政策などに関してもデータに基づいて考えることが重要であると最近は強調されていますが、一方でデータやその解釈が適切でないと、間違った方向に行ってしまいます。
またデータを広く公開することで、今回の記事のように外部から検証したり、より適切な解釈を示したりすることができ、データの価値をより高めることもできます。事故に関しては、保険会社とかカーナビとかの会社のデータも役に立つのかもしれません。
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