果汁100%のフルーツジュースはヘルシーか?米国小児学会は「乳児にジュースを与えない」よう明言
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HealthPress 2018.05.15 UPDATE
スーパーやドラッグストアでは、「5カ月から」「1歳から」など表示された乳児・幼児用のジュースがよく売られていますね。そういうのを見ていると、「5カ月になったら、1歳になったら、飲ませたほうがいいのかな?」とつい思ってしまいますが、全然そんなことはありません! 確かに2007年度までは、母子手帳の保護者の記録の生後3~4カ月の欄にも「薄めた果汁やスープを飲ませていますか」という記述がありました。そのため、古い育児書の中には、お風呂上がりに果汁を飲ませるのを勧めているものもあります。しかし、それはもう過去の話です。
果物ジュースが果物の代わりになるならば、手軽でありがたいことですが、そうともいかないようです。
果物ジュースをたくさん飲んでいる人ほど糖尿病の発症が高いようです。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22917499
一方、生の果物は1日あたり250g程度の摂取で糖尿病の発症を予防するとの結果があります。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25377009
糖尿病の発症予防のためには、果物はジュースではなく、生のままで食べるほうがよさそうです。
そういう意味で、子どものころから、果物はジュースではなく、生のまま食べる習慣をつけておくほうがよいかもしれません。
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児林聡美
HERS M&S 代表、保健学博士、公衆衛生学修士(MPH)、農学修士
果物ジュースをたくさん飲んでいる人ほど糖尿病の発症が高いとの例で引用した研究では、統計学的な差は出ていませんでした。正確には、少なくとも果物ジュースに糖尿病を予防する効果は見られていないと説明するべきでした。お詫びいたします。
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