ビタミンDとカルシウムでは高齢女性のがんリスクは低下しない?

健康・予防

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favicons?domain=www.nutritio 世界の最新健康・栄養ニュース 2017.04.16 UPDATE

閉経後の健康な女性において、ビタミンD3とカルシウムを補充しても、4年後の時点で、プラセボと比較した場合、がんのリスクが有意に低下しないという結果が得られた、という米国クレイトン大学からの研究報告。 米国人の約40%が、人生のある時点でがんの診断を受けるという。エビデンスでは、ビタミンDの濃度が低下すると、がんのリスクが高くなる可能性が示唆されており、ビタミンDに、がんの予防に対する潜在的な役割があることが大きく注目されている。研究チームは、閉経後の健康な女性2,303人(55歳以上で、平均年齢は65歳)を、治療群(1,156人、ビタミンD3が2,000IU/d、カルシウムが1,500mg/d)、またはプラセボ群(1,147人)に、無作為に割り当てた。治療の期間は4年間であった。研究者らは、あらゆる種類のがん(ただし、非メラノーマ皮膚がんは除く)の発症率を調べた。

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尾瀬功

愛知県がんセンター研究所 疫学・予防部 主任研究員 医師 博士(医学)

 ビタミンDとカルシウムのサプリを使ってもがんの予防にならないという研究を紹介した記事です。内容は効果なしとのことで残念ですが、信頼できる研究結果です。ただし、アメリカでの研究なので日本で当てはまるかどうかは不明です。

 これまでの研究から、ビタミンDが足りないとがんになりやすいかも、と言われています。だからといって補充したらがんになりにくいとも限らないのが人体の複雑なところです。ビタミンDやカルシウムは骨粗しょう症や骨折予防にいいかもしれないとの話もありますが、がんについては少なくとも大きな効果はなさそうですね。

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