乳製品をたくさん食べる人は死亡リスクが低い
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日経gooday 2019.02.22 UPDATE
乳製品の摂取量が多い人ほど、循環器疾患にかかるリスクや死亡するリスクが低いことが、カナダの研究で明らかになりました。
乳製品をたくさん摂取している人では、死亡率や循環器疾患にかかるリスクが低いという研究結果が出たそうです。
この根拠となった研究は、21の国に住む約15万人という大規模な調査データを用いて行われています。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30217460
けれども、研究対象となった国を見てみると、アルゼンチン、バングラディッシュ、ブラジル、チリ、コロンビア、インド、パキスタン、南アフリカ、ジンバブェ…などの国が含まれています。
全体的には発展途上国の対象者の割合が多い印象です。
このような人たちの中で乳製品を多く食べている人たちというのは、どのような人でしょうか。
食事全体の栄養素の摂取状況も好ましい可能性があるし、高度な医療を受けられる人たちかもしれません。
だからこそ、乳製品の摂取が多い人たちの死亡リスクが低いという可能性もあります。
この研究では、野菜や果物、赤身肉などの摂取量には差がないと仮定した解析をおこなってはいますが、食事全体の質や、受けられる医療の質といったことは考慮されていません。
実態を表せている研究結果なのか、ちょっと疑問がありそうだなと思いました。
いずれにせよ言えることは、乳製品だけを食べても健康にはならないということです。
日々の食事に取り入れる様々な食品の候補に乳製品も加えておけば、その分食べる料理のレパートリーも広がり、摂取できる栄養素の種類も自然と増える、という程度に考えておけばよいのかな、と思います。
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