発見が最も難しい「暗黒の臓器」すい臓がんを劇的に見つけやすくする"あの飲み物"

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favicons?domain=president プレジデントオンライン 2021.09.07 UPDATE

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すい臓は胃や腸の陰に隠れ、がんの発見が極めて難しいことから「暗黒の臓器」とも呼ばれている。国立がん研究センター検診研究部部長の中山富雄さんは「超音波検査前にある飲み物で胃を満たすことで、これまでとても発見できなかった小さなすい臓がんを見つけられるようになった」という――。

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今村文昭

ケンブリッジ大学医学部 MRC疫学ユニット

本文には紹介されていませんが、実際の研究内容が欧州の学会誌に報告されています。

Nakao et al., Evaluating the ability to detect pancreatic lesions using a special ultrasonography examination focusing on the pancreas, Eur J Radiol, 2017 (https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0720048X17301109)

ただ、この検診によって生存率が上がるということは示されておりません。その点でタイトルなど、誇張された表現が含まれているといってよいでしょう。早期発見とそれに伴う利点の可能性が示唆されたというのが妥当な解釈と考えられます。
実際に大阪のがん研究センターでは生存率が上がっているのかもしれません。それは素晴らしいことと思いますが、検診のおかげとは言えなさそうですね。今後、その実証の研究も進んで、その知見が世界の膵臓がんの発見、診断、治療に貢献することを期待したいと思います。

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