林和彦「がんに名医はいない。でも良医はいる」:がんに負けない患者力

病気・医療

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favicons?domain=gooday.nikkei.co 日経Gooday(グッデイ) 2015.05.27 UPDATE

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(2015年5月27日 日経Gooday(グッデイ)より) がんの病状は個人差が大きく、治療法が複数あり、さらに患者一人ひとりの価値観も異なります。がんと診断された直後から、患者は自分の病気を理解し、さまざまな情報を取捨選択する人生が始まります。自身も肺がん患者である、日経BP社の山岡鉄也が、がんと向き合った人々に話を聞き、後悔しない人生を送るためのヒントを紹介していきます。

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近藤尚己

東京大学 大学院医学系研究科 健康教育・社会学分野 保健社会行動学分野 准教授 医師 社会疫学者

3人に一人がなるがん。それでも、「まさか自分が」と思ってしまう。人間には嫌なことを「自分に起きるわけない」と決め込んでしまう本能「正常性バイアス」があります。災害の時もしかり。来るべき時に備えて、避難訓練などで、どれだけイメージできるかが大事。「もし自分ががんになったら」と家族で話し合う、という先生のアドバイスも、そんな災害避難訓練的な効果が期待できそう。イメージしておかないと、いざ病気になったときに思考停止に陥り、根拠なき民間療法や、「がんは自然に治る」みたいな、極めて危険なアドバイスに傾倒してしまったりします(自分はそんな怪しい情報に騙されないよ、と思っていませんか?思いがけない状況におかれると、その冷静な判断を失ってしまうのが人間です)。

名医ではなく、良医を、「先生にあって元気出た!」といえる医者を・・というアドバイスも素敵です。がんにかかった知人を何人か知っていますが、そのような良医に出会えておらず、主治医への不信感をあらわにする知人が少なくありません。かかりつけ医を日頃から持っておくことも大切ですし、新しい医師と長く付き合っていく必要があるのでしたら、臆せずぜひしっかりと意思表示をしてほしいです。医師もそれを望んでいます。

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