葉酸を添加して…専門医ら食品メーカーに要望「先天性疾患を予防」
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yomiDr(読売新聞) 2015.09.08 UPDATE
(2015年9月2日 yomiDr(読売新聞)より) 先天性の脳や脊髄の病気予防のため、野菜などに含まれる栄養素の葉酸を加工食品に添加するように求める要望書を専門医らのグループがまとめ、日本パン工業会など6団体に送った。 国の対策が進まず、食品メーカーの業界団体に直接訴える行動に出た格好だ。 葉酸は、母親の体内で胎児の脳や脊髄が作られる過程で欠かせない栄養素。緑黄色野菜やレバーなどに多く含まれる。不足すると、神経が背中から外に露出してまひなどが起こる二分脊椎や、脳がうまく作られない無脳症の原因になる。
”先天性の脳や脊髄の病気予防のため、野菜などに含まれる栄養素の葉酸を加工食品に添加するように求める要望書を専門医らのグループがまとめ、日本パン工業会など6団体に送った。
国の対策が進まず、食品メーカーの業界団体に直接訴える行動に出た格好だ。
葉酸は、母親の体内で胎児の脳や脊髄が作られる過程で欠かせない栄養素。緑黄色野菜やレバーなどに多く含まれる。不足すると、神経が背中から外に露出してまひなどが起こる二分脊椎や、脳がうまく作られない無脳症の原因になる。
要望書によると、妊娠1か月以上前から妊娠3か月までに1日0・4ミリ・グラム程度の葉酸サプリメントを摂取すれば、こうした病気を減らせる。ただし同じ量の葉酸を通常の食事によって取るのは難しい。”
”厚生労働省は2000年、妊娠を望む女性に、サプリメントによる摂取を勧告しているが、十分周知されていない。また予期せぬ妊娠で、摂取の時期を逃す女性も多い。国内では二分脊椎の子どもが生まれる割合は減らず、年間500~600人が生まれている。一方、米国はじめ82か国では、穀類などに葉酸が添加され、二分脊椎の子どもが生まれる割合は減っているという。”
ある意味とても残念な記事です。
妊娠初期の葉酸摂取は世界中で推奨されています。
http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail1550.html#2
初期、というのは、妊娠することが分かったころには、ちょっと手遅れくらいの感じで理解されておいた方がベターと思います。
つまり、
「あ、生理が来ないなぁ→妊娠かも?→調べてみよう?→あ、妊娠していた!」
という感じだと、全然葉酸摂取は手遅れです。
どうすればよいか?
確かに、すべての女性が、妊娠する前から葉酸サプリを摂取してくれればよいのですが、現実そんなことは無理です。
予期せぬ妊娠、というものが存在する限りそれは無理です(それは無くならないでしょう)。
欧米は合理的です。
「んじゃぁ毎日食べるパンとかにその葉酸量入れておけばよくない?」
と考え、政策でそのように実行(規制)しています。
えぇ何年も前から・・・。
さて日本。
記事にある通り、それができていません。。。
こここそ政策が動くべき内容だと思うのですが・・・・
パン業界からすれば、葉酸を添加することはコストにはなれど、利益にはなりません。
普通に考えたらやりたくないです。
パンを作っている会社が2つあるとして、A社だけやったら、頑張ったA社は利益が減るけど、やっていないB社の方が利益が減りません。
正直者が馬鹿を見ます。
こういう時にこそ規制が必要なのでしょう。
「全員やらないとだめです」と。
メタボ健診なんというかなり眉唾な世界中でそんなことやっている国あるの??という効果が???な政策を、突然しかも日本全国で義務化する前に、諸外国がやっている普通の政策を普通にやってほしいですけどね。。。
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