ある日突然に「介護」。異文化のぶつかり合いが、なぜか心を打つ映画『つむぐもの』:Gooday's View 記者の目

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favicons?domain=gooday.nikkei.co 日経Gooday(グッデイ) 2016.02.22 UPDATE

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(2016年2月19日 日経Gooday(グッデイ)より) ヨロブン、アンニョンハセヨ(みなさん、こんにちは)! 日経グッデイ編集部の内山です。今回は、病のため体が不自由になった和紙職人と、ワーキングホリデーで日本にやってきた落ちこぼれ韓国女子が、「介護」を通じて心の絆を築く過程を丁寧に描いた映画『つむぐもの』を紹介します。

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堤 円香

筑波大学 医学医療系 地域医療教育学 助教 MPH 社会福祉士 キャリアカウンセラー(CDA) 修士(公衆衛生学)

この映画は、「介護甲子園」で完成報告があったとのこと。

みなさんは、この介護甲子園というのを聞いたことがありますか?

 介護甲子園とは2012年から始まり今年で5回目を迎えるイベントで、参加事業所の優れた取り組みを、全体で共有し、成長材料として今後のさらなる発展と学びの場とすること、また、学生、元介護職員、異業種の方々を中心に積極的に来場を促し、情報提供を含め、介護職のすばらしさを再認識していただく気づきの場になっています。

介護甲子園 → http://www.j-care.or.jp/info/

 ダイジェストの動画を見るだけでも、このイベントに参加するだけで感動してしまうような、高揚感に包まれた、かなり熱いお祭りのような大会です。
 
 マクドナルドにも、“日本一のクルー”を決める技能コンテストAJCC(オール・ジャパン・クルー・コンテスト)があったり、スーパーマーケットの業界では従業員の接客コンテストがあったりするように、この介護甲子園は、それぞれの施設の取り組みや目指すものを、精一杯プレゼンテーションし、一番を競うというもの。

ちょうど、いま、介護施設での殺人の話題があったり、介護業界で働く人の離職率や仕事の大変さ、給与の問題など、ネガティブな情報が多い中、この介護甲子園は「介護の仕事をしてよかった」「この場で働けることを嬉しい」と実感できる場のように感じます。
働く人が誇りをもち、充実した気持ちで働ける場というのは、どの業界も、本当に素晴らしい場であり、素晴らしいサービス、技術であろうと思います。

 介護の魅力を発信しながら、介護現場で働く人を増やし、そのモチベーション向上、技術向上のために、「介護甲子園」というような、働く人の内なる力を自主的に伸ばすような仕掛けを実施することは、上司からスキル向上のための研修会の参加を強要したり、自治体などからの外部評価制度を取り入れたりするよりも、(個人的には)ずっとずっと効率的で計り知れないノビシロのある素晴らしい取組だなぁ思いました。

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