介護・子育て相乗効果…父は笑顔に 息子は優しく
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yomiDr(読売新聞) 2016.02.29 UPDATE
(2016年2月21日 yomiDr(読売新聞)より) ワーク・ライフ・バランスのコンサルタント、渥美由喜さん(48)は、父・光純さん(80)の介護と子育てという「ダブルケア」を抱えながら、仕事を続けています。息子は9歳と6歳。光純さんは認知症で要介護1。「育児と介護が同時だと、『大変ですね』と言われますが、メリットも大きいんです」と話します。
介護と育児を同時にするという意味で最近使われることがある「ダブルケア」。
このダブルケアをポジティブにとらえている、渥美氏のインタビューです。
渥美氏は、ダイバーシティやワークライフバランスの分野で様々な講演を有名な方で、お聞きした講演は、非常にわかりやすく、経験を踏まえた実践的な内容でした。
ダブルケアは女性の2割程度の方が現在直面しているといわれていますが、渥美氏の言うとおり、それを「相乗効果」ととらえ、育児の大変さがわかると、「自分も小さい頃、親に迷惑かけたな」と思い返し、父の言動も苦にならなくなる、と言えるのは、本当にすごいことと思います。
価値観はそれぞれ。
「介護=大変。ましてやダブルケアなんて、すごく大変」という思い込みは危険かもしれない、と一歩留まった記事でした。
2015年11月に、渥美氏は「長いものにまかれるな!苦労を楽しみに変える働き方」(文藝春秋)という本を出版されています。読んでみようかな、と思いました。
----参考-----
長いものにまかれるな!苦労を楽しみに変える働き方( 渥美 由喜 )
http://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163903156
「イクメン」という言葉の生みの親であり、国内外のワークライフバランス先進企業、約950社を訪問ヒアリングし、企業や自治体のダイバーシティの取り込みをサポートするなど、この分野の第一線で活躍する渥美氏。
プライベートでは、2度の育児休暇を取得し、また子どもの一人は難病のため看護を経験し、認知症と統合失調を患う父親の介護も続ける。さらに自分自身が発達障害であることをカミングアウト。
ダイバーシティ・コンサルタントとしての数多くの事例研究と、自分自身が数々のライフでの困難を乗り越えてきた経験から導き出した実践的な仕事術を紹介する。
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