中田由夫

筑波大学 体育系 准教授 博士(体育科学)

いろいろなダイエット法が記事として取り上げられますが、こちらは「塩抜きダイエット」の紹介です。先にお断りしておきますが、研究に基づく記事ではありませんので、効果があるかどうか、この記事からは判断することができません。しかし、書いてあることは一理ある、と思いましたのでナッジします。

日本人の塩分摂取量が多いのは事実であり、そのことは高血圧などの悪影響を及ぼします。「塩抜き」でダイエットできるかどうかは分かりませんが、塩分摂取量を減らすことは良いことです。とはいえ、塩分の多い食事に慣れている人にとって、塩分を減らすのは大変です。一時的に塩分を断つことで、ふだんの食事がいかに「濃い」味付けになっているかを知るだけでも、良い試みになるかと思います。

また、「味付けが濃い」⇒「ごはんがすすむ」という悪循環から抜け出し、「薄味にする」⇒「自然と食べる量が減る」とシフトできれば、体重減少につながると考えられます。完全に塩分を断つことは難しいとは思いますが、極力、塩分を多く含む食品を選ばないようにすることで、ある程度の効果が期待できそうです。