「活動的な小太り」がいい?認知症リスクが低下
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ダイヤモンド・オンライン 2015.06.12 UPDATE
(ダイヤモンド・オンラインより) 超肥満~やや肥満で中年期を過ごすと、認知症リスクが低下する可能性がある、という研究結果が英国から報告された。 認知症の発症予防は世界的なテーマ。各国で原因遺伝子の探索から「認知症になりにくい生活習慣」の模索まで、あらゆる方法論が検討されている。 先日、英国から過体重や肥満の人は、適正な体重の人より15年後の認知症発症率が29%低いという追跡調査の結果が報告された。
出典がありませんが、おそらくQizilbash et al.(Lancet Diabetes Endocrinol 2015)です。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25866264
「専門家の間でも議論中」なので、結論付けられませんが、最後の文、「活動的」「社交的」は良いとして、「やや太めを目指す」必要はないような気がします。やや太めの人の方が認知症発症が少なかっただけで、やや太めを目指すことによって認知症発症が減ったことが示された訳ではないからです。
ちなみに、別の研究として、Suemoto et al.(Int J Obes 2015)によると、BMIが減少すると認知機能が低下し、認知機能が低下するとBMIが低下することが示されています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25953125
認知機能の低下とBMIの減少に共通する因子があり、どちらが先とは言えないけれども、両者は関連性がある、と考えるのが妥当なような気がします。いずれにしても「議論中」なので、「結論付けられない」が結論です。
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