軽度認知障害、運動で防ぐ
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日経Gooday(グッデイ) 2015.09.04 UPDATE
(2015年9月3日 日経Gooday(グッデイ)より) 認知症になるリスクは高いが、発症に至らずにすむ可能性も大きい――。軽度認知障害(MCI)という段階で診断し、運動トレーニングなどによって発症を予防しようという機運が強まってきた。MCIとはどのような状態で、この段階での取り組みはどこまで有効なのだろうか。
認知症に対する運動効果への期待は大きいです。この記事では、認知症の前段階と考えられる軽度認知障害(MCI)を運動によって改善させられるかもしれないこと、また、ただの運動よりも頭を使いながら運動する「デュアルタスク(二重課題)」が効果的であろう、ということが示されています。
この手の研究の難しさは、MCIだからといって認知症になるとは限らないことです。したがって、運動によってMCIが改善できたとしても、認知症の発症予防につながるかどうかは分かりません。本当に運動によって認知症予防ができるかどうかを明らかにするためには、運動するグループと運動しないグループを作って、認知症を発症する人の人数を、長い間、観察し続けるような研究が必要です。
今後、そうした研究が数多く出てきたときに初めて、「運動は認知症を予防する。特にデュアルタスクがいいらしい。」ということが言えます。今はまだ、その段階には達していません。
とはいえ、多くの研究によって、その可能性が示されています。脳と身体を「しっかり」使うこと、それが認知症予防につながることを期待して、実践・継続してみましょう。
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Goro Hirano
今はスマホがあるので、世界のZ世代やミレニアム世代の方々と話しながら坂道を選んで歩いています。効果は、①異文化・異世代との接触、②英語で脳を刺激、③平らより坂道、④話せる中程度の運動強度かチェックできる。 他に何かあったら教えていただけますでしょうか。 (もうすぐ、また発展途上国のボランティアに戻ります。そうしたら、日本のように安全ではないので、外をうろうろ自由に歩けませんが。)
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たかはし
認知症については、まだまだ研究段階なのですね
研究結果が、両親に使えることを願ってます
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