認知症、物忘れだけでは診断されない
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朝日新聞デジタル(アピタル) 2015.12.31 UPDATE
(2015年12月23日 朝日新聞デジタル(アピタル)より) 今回から、そもそも認知症とはどんな病気なのか、改めて考えてみたいと思います。 最初に質問をさせていただきます。診察室で下記のようなやり取りがあったとして、この患者さんは認知症と診断されるでしょうか? 医師「最近、気になったニュースは何でしょうか?」 患者さん「うーん・・・・・」 医師「テレビとか新聞で何かありませんでしょうか?」 患者さん「・・・あんまりテレビとか見んからなー」
認知症の初期症状について、分かりやすい説明がされている記事だと思います。
認知症には主に
アルツハイマー型、レビー小体型、前頭側頭型がありますが、記事中ではアルツハイマー型認知症の特徴について説明されています。
アルツハイマー型は初期に海馬の萎縮が起こるので、まず記銘力といって、新しいことを覚える能力が低下します。その後、失行、失認、失語などが現れる、ということが書いてあります。
初期の認知症の方は、生活にそこまで支障が出ていないことが多く、病気と認識されず、医療機関へかかってないことも多いと思います。
薬局の薬剤師は、医療機関へかかっていない人を医療へ繋ぐキーパーソンですから、おかしいな、と思ったら、声を掛けるようにしたいですね。
昨日、私が勤務する薬局で、なじみのお客さんが怪しいな、と思いかかりつけ医につないだところ、治療が始まったという例を耳にしました。
薬局で簡単に行える認知症スクリーニングは、以前ご紹介した、↓「10時10分描けますか?の記事をご参照ください。」
http://healthnudge.jp/7499
町全体で目配りのできる環境が出来ていくと良いな、と思います。
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