【第1回】ごくフツーの青年だった僕が「うつ病」になるまで
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治療ノートコラム 2016.01.06 UPDATE
(2016年1月5日 治療ノートコラムより) 腕利きのグラフィックデザイナーとして活躍されている黒川常治さん。ご自身の「うつ病」の闘病経験を活かして講演活動などを行うピアサポーターでもある黒川さんの連載コラム「聞きたかった!メンタルヘルスのはなし」がスタート! うつ病の発症プロセスや治療について、クリニック・カウンセリングの実情や費用についてなど、私たちが知っておくべきメンタルヘルスについてのあれこれを縦横に綴っていただきます。不定期での更新になりますが、どうぞご期待ください。
ごく普通の男性がうつ病を患った話が端的に書かれています。
うつ病の体験と、基本的知識がまとまった、とても分かりやすい記事です。
記事の主人公はごく普通の28歳男性。
仕事で激務が続いたとき、睡眠障害と頭痛、発疹が発現し、内科と皮膚科を受診した。ということが書かれています。
この記事にもあるように、多くの人はまず、精神症状ではなく身体症状を心配するようです。心療内科を受診した抑うつ患者が初めてかかった診療科は約65%が内科、と言われています(三木治、心身医学2002)。またうつ病でありながら受診していない人もたくさんいることも指摘されています。このように精神疾患で医療が必要でありながら、適切な医療とつながっていない人はたくさんいると思われます。
プライマリケアに関わる人間に求められる役割の一つとして、うつ病が疑われる人を適切な医療につなぐ役割があると思います。
うつ病のスクリーニングにはよく2クエスチョン、①抑うつ気分②興味喜びの喪失が用いられますが、(医師の皆様には常識ですね、すみません)
私たち薬剤師は買い物にきたお客さんにうつ病を疑っても精神的な質問をするのはちょっとハードルが高いな、と感じることもあります。そんなときは
①眠れていますか ②食欲はありますか
を聞くことも重要と言われています。
当てはまったら、うつ病の可能性もありますから、適切な医療へつなぐことが大切です。
うつ病は死ぬ病気です。
ドラッグストアで何気なく頭痛薬や栄養ドリンクを買っているお客さんの中にもしかしたら…の心を忘れないようにしたい、そう再認識させられる記事でした。
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